店と客の関係

かれこれ5年くらい通う服屋がある。

ちょっと強気なお姉さんがやってるメンズのセレクトショップだ。

 

お姉さん、仮にここではYさんとしよう。

Yさんは常連客を堂々と仕事に使う。

マナーのなってない客は追い出すらしい(幸い実際に目にしたことはない)。

店のブログにはちょっときつめの注意文も書いてあって、

正直最初は怖い店だなと思っていた。

 

だが店の不思議な引力で僕はいつの間にか常連客になっていた。

少ない給料を握りしめよく買いに行ったものだ。

今持っている服はここで買ったものばかりになっていた。

 

面白いものでいい店というのは、店と客が対等ということだ。

互いに媚びがない。

実際僕も買ってやってるという意識はなくて、

いい服を仕入れてくれてありがとうという感じだ。

値切りも一切行ったことはない。

(最も僕自身値切りは失礼な行為だと思っていてどんな店でもやっていないけど。)

 

いいモノを扱う店は強い。

不躾な客を黙らせる何かがある。